3. 気付くことから、すべては始まる。 -気付いたら、ゲイだった

前回は大幅に道をそれましたが、

シリーズの趣旨に戻ろうと思います。

小学4年生くらい、

ちょうど家庭の雰囲気が向上し始めたころ、

僕には、「ゲイの自覚」という大イベントが

訪れるわけでございます。

  

 

自覚には至っていなかったとはいえ、

少し戻って小学3年生くらいの時には、

もしかしたら初恋かもしれない感情も

持ったりはしていました。

 

※もっと昔にもあるのかもしれない。

思い出せないだけで。

 

あとは、今思えばそのころには既に、

大柄の男性を好む片鱗を示していました。

アニメなんかではよく、

ぽっちゃりとか太めのサブキャラ

(もちろん男)が出てきますが、

そのたびにテンションが上がって、

「太ってる人って、だいたい良い人だよね」

というトンデモ説を、

大真面目に語る男の子でしたので…

 

 

 

でまぁ、小4に上がったところで、

とうとう「その」時が来るわけです。

時は2002年。

小泉元首相が初の日朝会談を実現した年です。

 

  

しかしまたきっかけがね。

どうもカッコがつかなくて。

いやだって、学校の性教育なんですもん。

 

そう話すと、進んでる学校だねぇ、

なんて言われたりもしますけど、

別にあれですよ、

同性同士もおかしくないんだよ、みたいな

時代の最先端のさらに先を行く

教育を施されたのではありません。

 

理科と保健の合同授業で「生命の誕生」

みたいな授業シリーズが繰り広げられましてね。

もちろん受精するためには、

男女が接合するのが一般的ですから。

ミッショナリーポジションで接合する

男女の断面図?なんかが、

手元の資料として配られるわけですよ。

要するに、精子はこうして子宮へ届くのです、

という、あれです。

 

今思い出すと、あれもなんつーか、

行儀よくしたさというか恥ずかしさというか。

なけなしの抵抗があって、

男も女もほとんど膝が曲がってないんですよね。

そんなんでできるかよ!みたいな。

当時はもちろん、んなこと知りませんけどね。

 

そんな図でも、啓蒙としては、

もう充分すぎるほどの役割を果たしてくれまして。

大きくなったペニスという、

魔性のモノへの欲望が堰を切り溢れだしたのです。

はじめはわけもわからず、

その学校で教わった「ペニス」というもの、

自分の心を掴んで離さないそれは、

いったい何なのだと、

ネットで検索しまくりました。

他人のモノなんて真面目に見たことはなかったし、

ましてや、

 

大きく硬くなる!

 

上を向く!!

 

白い液体を吐き出す!!!!

 

などという突然の新事実は、私を毎日、

家のパソコン(あったんですありがたいことに)

へと向かわせました。

OSは、ご存知 Windows Me でしたねぇ…

(なんだそれという人、是非ググりましょう。)

 

  

そして検索結果は時をまたず、

アダルトビデオの存在を私に提示しました。

そのころにはすでに、サンプルムービーが

ビデオメーカーの公式サイトで見られる時代。

QuickTimeとか、RealPlayerの埋込み懐かしい…

小っちゃいうえに画質も粗いそのムービーは、

二時間ドラマなどでそういう行為があると

なんとなく見知っていた、男女のまぐわい…

 

しかし、女性を観るために作られる映像は、

今一つ自分の欲望とは方向性が違う。

そこでまずは、海外のゲイ向け動画配信サイト。

こちらがヒットしてくるようになります。

さすが欧米は早いですね。

当時で既に、動画が月額配信されていました。

そしてサンプルムービーも豊富に上がっていた。

ただ、たまにすごくハマれる男優はいたけれど、

基本的には欧米人があまり好みではなく、

こちらはすぐに飽きてしまいました。

 

日本人モノで、欲望を満たしてくれるものが

どこかにないだろうか…

(恐らく)まだ国内ゲイビデオメーカー

サンプルを提供していなかった中で、

大満足できるものを見つけていきます。

(次回に続く。笑)

 

 

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