4. 「当サイトはリンクフリーです。」 -気付いたら、ゲイだった

というわけで、前回の続きです。

 

小学校高学年当時のゲイボーイ(意味が違う)

であった僕を満足させたもの。それは、

イラストや漫画、文章を公開する個人HPでした。

HPはホームページと読んでくださいね。

ヒューレット・パッカードでもなければ、

ヒットポイントでもありませんよ。

 

当時は、自分のホームページを開設して

自分の創作物を掲載するというのが盛んで、

そういうサイトのリンクを集めただけの

サイトというのもありました。

 

※当サイトはリンクフリーです。相互リンク大歓迎!

 

こういうの、昔はいっぱい目にしましたけど、

いつの間に過去のものになったんですねぇ…

 

『そらいろフラッター』や、

『うちの息子は多分ゲイ』などが

単行本化されて一躍有名になったおくらさんは、

ちょうど当時、そらいろフラッターの原作を

ホームページで連載してたりしましたね。

 

おくらさんは全年齢対象の漫画家さんですが、

そういうゲイ向け漫画は逆に珍しくて、

やはり年齢制限がかかるサイトの方が

たくさんあったわけです。

まぁつまり、そういったサイトのパトロール

日課とするようになったのです。

今日はあの漫画は更新されただろうか、とか、

新しいホームページできてないかなぁ、とか。

それこそ、リンク集をたどって、

次のページでもまたリンク集を見て、という

友達の友達は友達みたいな?全然違う?

 

発信側だけでなくファン層も可視化されていて、

ホームページに掲示板がつけられていたりとか、

mixiにコミュニティが作られていたりとか。

mixiもさらっと言っちゃいましたが、

正直僕はやったことがないので

ちゃんと説明することができません。

SNSの走りって言っていいんでしょうか。

一応まだサービスは存在するんですね。

 

TwitterのようなSNSはまだなかったけれど、

こういう個人ホームページのおかげで、

結構「お仲間」がいるということは

実感することができました。

同じような男のイラストが良いと思ったり、

漫画の展開にキュンとしたりとかする人が、

どこかに一定数いるんだなーと。

ぽっちゃり好きなんて全然王道じゃーん、

とか。いや、これは勘違いかな?笑

 

あとは、漫画は特にそうでしたけど、

パーフェクトなヲネエばかりがゲイじゃなくて、

見た目全く普通にしている人もいるし、

でもそういう人でもたまには言葉が

ヲネエになったりみたいな、

そういうバランス感覚みたいなものを

自然と学びました。

 

何か一つくらいリンクしたいなぁと思って、

記憶を頼りにいくつか検索したら、

時期はちょっとずれるんですが

残ってるのを見つけました。奇跡!

 

http://suvweb.jp/

http://koiwadandan.web.fc2.com/

 

トロールによく使っていた

リンク集もまだありました。びっくり。

 

http://satomitsu.com/gayartnavi/

 

 

まぁそんなわけで、完全に自分は

男が好きな人間なんだなと、

個人ホームページを見ながら確信していく、

そんな小学校高学年時代だったわけです。

 

ちなみに、少なからぬゲイの方々が、

まず自分がゲイだと受け入れるところから

苦労するという経験をされていますが、

私の場合はその点まったく苦労はなく。

逆に、ものすごーく納得がいったんですね。

 

 

なるほど!

自分はなんか周りと違っていて、

あんまり集団に馴染めないし、

女の子との方が仲良くできたりするけれども、

それは自分がこういう特殊な存在だからなのか!

 

 

てな具合。今振り返るとこういうことだな、

ではなくて、当時文字通りにこう思いました。

ただ、自分があんまり周囲に馴染めないのは

ゲイだから、という理由だけではない、

というか理由としては順位が高くないことが、

後々わかるんですけどね…

なんでも属性のせいにしてはいけません!笑 

 

 

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