7. トキかライチョウか、はたまたオオサンショウウオか -気付いたら、ゲイだった

kumazzzoさんの後押しに心を決め、

大学2年になると同時に、

早稲田大学を拠点とする

セクシュアルマイノリティサークル、

GLOW」への入部を果たしました。

 

結論から言えば、その後3年間、

つかず離れずの距離感で

所属し続け、卒業していきます。

とは言え、毎年の早稲田祭企画のうち、

初めの年の映画では音声さんとエキストラ、

最後の年の演劇では、回想シーンに登場する

台詞がちゃんとある役柄で舞台に上がりましたし、

2年目は社会人勉強会と称して、

前々回の記事で触れた歌川さんや、

にじいろライフプランニングの永易さん、

ビアンカップルで子育てしているオノさんや、

FTMマガジン主宰者のアキトさんを呼んだ

座談会形式のイベントを企画・実施、

3年目の時の社会人勉強会も、

担当者の急な都合により

代理で司会を行ったりしているので、

意外といろいろ楽しんではいるのですが。

 

でもやっぱり、集団の中で楽しむというのが

いまひとつ苦手だった僕は、

サークルの合宿も一度しか行かなかったし、

飲み会とか部室交流もあまり参加しませんでした。

でも、こういう参加の仕方でも

3年間居座り続けることができたのは、

自分が興味を持てるようなイベントも

(たまには)あって、レアキャラでも、

行けば迎え入れてくれる人がいたこと、

これに尽きるのかなぁと思います。

そういう参加の仕方もあるので、

とりあえず入ってみて、何となく1年くらいは

所属しておく、というのも良いんじゃないかな、

というのが、参加を迷っている大学生への

僕なりの意見です。

 

ちなみに、サークルに3年も所属していながら

浮いた話の一つもなかった僕は、

「天然記念物」と呼ばれていたらしいことを、

卒業間近になって知りました。

実際、片想いを一つしたくらいで、

一切の経験なく卒業することになりましたので、

本当に天然記念物並なのかもしれません。

とはいえ、当時は今よりもっと、同年代に

あまり興味を持っておらず、実際周囲にも、

年上が好きだからあまり対象がいないんだと

言い訳をしていたような気がします。

当時の保険のCMをもじって、

5060喜んで」と吹聴したのは、

さすがに言いすぎだったのですが、

でもやっぱり、20歳そこらの年齢では、

色気というものが足りない。

そんな生意気な20歳そこらでございました。

 

 

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