やりたいことと、できることと。

もともとから、

友達が少ない方なのは確かだけれど、

「同じ試験を通った人」とか、

「歳が同じ」とか、

そういう枠の外での出会いが増えるに従い、

仲良くなれる人との出会いも

増えていったなぁ(微増)と思うので、

学校ってやっぱり

向いてなかったんだなぁと思う今日この頃。

 

 

しかし、学校という世界を出てからというもの、

そこそこ忙しい日々。

研修を除いて、本配属から先月までの

残業時間を平均してみたら、

33時間を少し超えるくらい。

こんなもんかな、と思ったけれど、

そういえば過去には月の半分

出張してた頃が1年強あって、

「管理者がいない」という理由で

定時勤務になってたりしたので、

実質はもっと多い。

まぁ、法的に誤りとは言えないみたいだし、

泊りの出張は手当やら

浮いた宿泊費で結構ホクホクで、

さらに残業代までもらうのは

少し気が引けたのでそこは気にしていない。

出張先はホテルの激戦区でしてね・・・笑

 

 

加えて、仕事関係の資格勉強が

必要だった時期もあるし、

一人遊びの趣味も人並みかそれ以上にあるし、

そのうえ途中で店子も始めちゃったりなんかして、

やりたいと思いつつできないことばっかり。

そんなこんなで、

人との縁もあまり大切にすることができず、

ここまで来てしまったなぁ・・・としみじみ。

かと言って、トロくて不器用な自分が

もっと時間を有効活用できたとも

あんまり思えないし、

無駄なことしてきたとも全く思わないので、

後悔はなくて。ないというか、できないというか。

つまり何が言いたいかというと、

これからはもっといろんな人と

仲良くしたいということなのです笑

このままの内向性では、

死ぬまでなりたい自分になれん!と

29歳、焦っております。

 

 

 

さて、愚痴っぽい話で始めてしまったので、

そろそろ本題へ。

 

 

 

今のお店で店子を始めたのは3年ちょっと前。

もともと憧れのあった仕事で、

お誘いをいただいたのをきっかけに

おっかなびっくりで身を投じ、

気が付けばこんなに続いてしまった。

とは言いつつも、

平均して月に1回を超えるかどうかの気まぐれ出勤。

そしてこのコロナ禍で、

今年は6回くらいしか入っていない。

 

仕事もお客様の名前もなかなかおぼえられないし、

思ったような接客なんか全然できなくて、

帰り道はいつも失意の底引き網。

もっとちゃんとお店入って勉強するか辞めるか、

どっちかにすれば?とは、自分でも思いつつも、

辞めたくない、でももっと入るのは無理、

というわがままで、マイペース絶賛継続中。

この辺のことは、昨年末にブログに書いていて、

お客様はそれぞれ違うものを求めてくるのだ、

ということに気が付いて、

少し気が楽になった、ということを書きました。

 

最近、そこからもう一歩先に進んだ感がありまして。

それが今回のタイトル、

「やりたいことと、できることと」は違う、という、

またもや当たり前田のクラッカー的事案なんですね。

 

 

僕は、お店に入るよう誘ってくれた

二人の先輩をこの上なく尊敬しています。

雲の上のような二人がいるおかげで、

いつかはこうなりたいと思って

辞めずに続けられている気がしています。

この二人は週4~5で入っているレギュラーで、

ボトルが入っているお客さんは

大体把握しているんですね。

だから、「合わせた会話」というのが、

当たり前にできる。

僕があこがれていた店子像というのは、

まさにそういうものでした。

でも、3年続けてみて、

もちろん仲良くなれたお客様もいるし、

自分が入る土曜日によく来てくださるお客様は

しっかり覚えているけれど、

月一回程度の入り方で、

「合わせた会話」というものへの到達が、

まったく見えてこない・・・

という自己採点でした。

しかし一方で、今年に入ってから、

昭和ババアキャラが

自分の中でかなりノッて来まして。

テンション高くわやくちゃに

中身のないことを喋り散らして、

それなりに満足して床につくことが、

できるようになったのです。

 

たいしてよそのお店へ飲みに出たわけでもなく、

どうしてこうなったのか、

自分でさっぱりわからない。

わからないけど、あ、自分、

できることをやりだしたな、と

これは後付けながら感じました。

結局3年弱、憧れの二人に近づくべく、

やりたいことを目指したけれど、

お客様と楽しい時間を過ごすべく、

自分にやれることはそれではなかった。

3年間お店に身を置いたからこそ

なのかもしれませんが、

自分の性格で、自分の持っているスキルで、

自分のお店への入り方・頻度で、

やるとしたらこうだろう、という方向へ、

舵を切った。

たぶんそんな感じなのです。

自分のことなのに、たぶんなのですが。

 

 

 

でね。最初の話題に戻るんですよ。

店子として感じた

「やりたいことと、やれることは違うんだな」が、

自分の生活全般に向けられ始めたんです。

この生活の範囲の中でやれることって

どこまでなんだろう。

自分の身体と生活をもってしてやれることって、

何なんだろう。

発想がそちらに向くようになったんですね。

この現象が面白くて、

この文章を書く気になったわけです。

残業時間の平均を出してみたのも、

この発想から来ていますのでね。

 

ただし。現状を変えようのない限界と考えて

パズルをするばかりではなく。

今できることに満足がいかないなら、

現状を変えるという方法も念頭にある。

果たして、月残業時間平均が

これだけあるような職場に居続けて、

しかもその仕事はたいして

やりたいことでもなくて、

その範囲でできることをやる人生は、

満足なのだろうか・・・?